人間関係のトラブルや残業の多さ、業務の負担など、保育士は何かとストレスが多い職種です。
ストレスによって、「つらい」「辞めたい」「もう限界」と感じる保育士は、実は少なくありません。
この記事では、保育士のストレスの原因と対処法を詳しく紹介します。
子どもの頃からの夢だった保育士という職業を長く続けるために、ぜひ最後まで読んでください。
保育士によくあるストレスとは?

保育士は、子どもの成長を見守るやりがいのある仕事ですが、日々の業務には多くのストレスが潜んでいます。
保育士が実際に直面しやすい代表的なストレスは以下の通りです。
- 人間関係が辛い
- 仕事量が多い
- お給料が安い
- 体力・健康面への不安
- 労働時間が長い
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
参照:R4東京都保育士実態調査
人間関係が辛い
東京都の「保育士実態調査」によると、保育士の離職原因の第1位は「人間関係の辛さ」でした。
アンケート回答者のうち31.5%が、職場の人間関係を理由に退職していることが明らかになっています。
保育士の3人に1人が、人間関係の辛さを理由に退職していることになります。
現在は男性保育士も増えつつありますが、保育士は依然として女性が中心の職場です。
あくまでも傾向ですが、女性同士の人間関係には何かと難しさも存在します。
そうした保育士という職場の特徴が、ストレスや不満を生むのかもしれません。
仕事量が多い
保育士の離職の原因、第2位は「仕事量の多さ」でした。
保育士の業務量は、非常に膨大です。
以下に、保育士の仕事内容の一例をまとめました。
- 子どもの日常生活の支援
- 保育計画の作成
- 日誌の記入
- 行事やイベントの準備と運営
- 保護者対応
- 部屋の環境設定
- 安全管理
- 連絡帳の記入
保育士は、子どもの安全を最優先に考えながら、多岐にわたる業務を同時にこなさなければなりません。
どうしても多くのストレスがかかります。
お給料が安い
保育士の離職の原因、第3位は「給料の低さ」です。
近年、処遇改善手当の導入によって、保育士の給料は上がってきてはいます。しかし、厚生労働省の発表によると、全職種の平均月収が約33万円なのに対し、7年目の保育士の平均月収は約22万円です。
全職種と比較すると、保育士の給料は10万円以上も低いことがわかります。
膨大な業務に給与が見合ってないことから、退職を考える保育士も少なくありません。
体力・健康面への不安
健康面も、保育士の大きなストレスになります。保育士の離職の原因、第4位は「身体面への不安」でした。
保育士は、体力勝負の仕事でもあります。
元気いっぱいの子どもたちと一緒に走り回ったり、泣き止むまで抱っこしたりする場面が多くあります。
慢性的な疲れや腰痛など、健康面への負担がどうしても大きくなります。
労働時間が長い
保育士の離職の原因、第5位は「労働時間の長さ」です。働く時間が長いことも、保育士が抱えやすいストレスのひとつです。
繰り返しになりますが、保育士の業務は膨大です。就業時間内に仕事が終わらず、残業や持ち帰りの仕事をする保育士もいます。
結果として、休憩や自宅で休む時間が十分に取れない人も多いでしょう。
長時間労働は保育士にとって大きな負担です。
前述した健康面への負担も、実はこの長時間労働から繋がっているケースがあります。
保育士のストレス!影響は?

ここまで紹介してきた保育士のストレスは、心身の健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。
具体的なものとして、頭痛や胃痛、不眠、ストレス性胃腸炎、慢性疲労、腰痛などといった身体面への影響が起こりやすくなります。
また、精神面でも、イライラや気分の落ち込み、無気力感が強まり、仕事への意欲を失う影響が考えられます。
場合によっては「うつ病」や「適応障害」を発症する可能性もあるでしょう。
うつ病や適応障害を発症し、夢だった職業を辞めざるを得ない状況になってしまう前に、しっかり対策を取ることが大切です。
悩む保育士必見!ストレスの解消方法

ストレスを抱える保育士に、おすすめの解消法を紹介します。
無理せず自分に合った方法で、心と体をリフレッシュしていきましょう。
誰かに相談する・相談先の紹介
ストレスを感じた時は、一人で悩まず、信頼できる人に相談しましょう。
話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
もし、周りに相談できる人がいないのであれば、病院や公的な相談窓口もひとつの選択肢です。
以下に、話を聞いてくれる専門機関や窓口を記載しました。少しでも心身の変化を感じたら、相談してみてください。
- 精神科
- 心療内科
- こころの耳相談窓口
- 保健所
- こころの健康センター
- まもろうよこころ(チャットでの相談もOK)
小さな不安でも、早めに相談することがストレスからの回復の第一歩です。
「つらい」と感じたら、まずは相談してみてくださいね。
休むことを考える
責任感の強い人ほど、無理を続けてしまう傾向にあります。
頭痛・胃痛・慢性的な疲労感・不眠・気分の落ち込みなど、心身の疲れを強く感じたときは、思い切って「休む」ことを考えてみましょう。
休むことは決して甘えではなく、心と体を守るために必要な行動です。
少し立ち止まることで気持ちをリセットでき、再び前向きに働けるようになる大切な時間になります。
頑張りすぎている自分の心と体を、労わってあげてください。
趣味や好きなことに夢中になる
趣味や好きなことを持つことは、心身のリフレッシュをはかるうえで非常に有効です。
読書、映画鑑賞、手芸、ゲーム、玩具作りなど、自分が楽しいと思えるものに集中する時間を、ぜひ取ってください。
仕事の緊張から離れ、気持ちの切り替えにつながるでしょう。
満足感も得られ、余裕を持つこともできるようになります。
運動をしてみる
軽い運動やストレッチも、ストレス解消におすすめです。
ウォーキングやジョギング、ヨガ、筋トレなど、無理なく続けられる運動を積極的にしていきましょう。
運動をすると、血流が良くなり疲労回復もしやすくなります。
日常的に運動したら気持ちが前向きになったという人は、実は少なくありません。
職場を変えることも検討する
どうしても「つらい」と感じる時や、生活に支障が出てしまう時は、転職することも選択肢です。
なお、転職を検討する際は、自分のストレスの要因を、しっかり整理しておきましょう。
ストレスの要因を理解しておくことで、応募先の条件を絞りやすくなります。
以下に、職場の人間関係や業務量などを事前に知ることができる転職サイトを紹介しますので、参考にしてください。
保育エイド
保育エイドでは、専任のコーディネーターが保育園に行き、職場内の雰囲気や実態を調査してくれます。
また、実際に働いている保育士からも情報を集めることで、リアルな職場の状況を知ることが可能です。
働き始める前に、実際の職場の雰囲気を知りたい人におすすめです。
参照:保育エイド
保育士人材バンク
保育士人材バンクは、「離職率少なめ」「行事少なめ」「残業なし」といった、条件検索も可能です。
また、保育士として働いたことがある「現場経験者」のキャリアパートナーが多数在籍していて、じっくり話を聞いてくれます。
行事や残業の少ない保育園を探している人・ゆっくり自分に合った園を探したい人におすすめです。
参照:保育士人材バンク
マイナビ保育士
マイナビ保育士は、求人数が15,000件以上あり、こだわり条件では200万〜400万円と希望のする年収で検索をすることが可能です。
求人の中には、月収が25万円以上のものもいくつかありました。
今よりも給与hの高い保育園を探している人におすすめです。
参照:マイナビ保育士
ストレスと上手く付き合って保育士を続けていこう!

保育士の仕事はやりがいがありますが、人間関係や仕事量、給料、体力・健康面、労働時間など多くのストレスがあります。
心身の不調を感じたら、相談したり趣味や運動でリフレッシュしたりして、解消していきましょう。場合によっては、転職も視野に入れることも大切です。
ストレスと上手く付き合っていきながら、楽しく保育士を続けていきましょう!

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